パチロマーソルビテクスカルシウム × ニューキノロン系抗生物質(シプロフロキサシン等) 注意(添付文書)
要約
シプロフロキサシンなどのニューキノロン系抗生物質(細菌を殺す薬)と一緒に飲むと、この薬に含まれるカルシウムが抗生物質と結びついて溶けにくくなり、抗生物質が体に吸収されにくくなることがあると添付文書に書かれています。併用する場合は、3時間以上あけて飲むこととされています。時間をずらすことで対処できる飲み合わせです。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(シプロフロキサシンとの相互作用試験で、同時併用時に血中濃度の指標が下がり、3時間あけると避けられる可能性が示されている)
根拠
ビルタサ懸濁用散分包8.4g(ゼリア新薬工業)の添付文書(2025年12月改訂の電子添文)の§10を確認した。照合は、インタビューフォーム第5版(2025年12月作成。同電子添文に基づく旨が明記されている)に転載された§10.2の全文によった。PMDAの添付文書原文PDFには本調査で直接到達できていない。§10.2(併用注意)に「ニューキノロン系抗生物質(シプロフロキサシン塩酸塩、トスフロキサシントシル酸塩錠、メシル酸ガレノキサシン水和物錠等)」が名指しされ、「本剤に含まれるカルシウムがこれらの薬剤と難溶性のキレートを形成し、これらの薬剤の吸収が低下することがある。併用する場合は、3時間以上空けて服用すること。[16.7.1参照]」とされている。インタビューフォームの解説では、シプロフロキサシンとの同時併用でAUC(血中濃度の指標)が低下し、3時間間隔を空けることで相互作用を回避できる可能性が示されている。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
シプロフロキサシンとの相互作用試験(ビルタサとの同時併用と3時間間隔投与の比較。インタビューフォーム掲載の外国データ)