イブジラスト × たばこ ヒトでの直接データなし・機序からの注意
要約
喫煙との組み合わせを直接調べた試験はありません。この薬は主に、薬を分解する酵素CYP1A2で分解されると試験管内の実験で考えられています。たばこの煙はCYP1A2を増やすことで知られているため、喫煙でこの薬の血中濃度(血液中の薬の量)が下がり、効き目が弱くなるおそれがあります。喫煙の状況が変わった(吸い始めた・やめた)ときは、処方医・薬剤師に伝えましょう。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(喫煙の直接データなし。in vitroでCYP1A2が主な代謝酵素とされたことに基づく機序からの注意)
根拠
ケタスカプセル10mg(杏林製薬)の添付文書について、2024年5月改訂の電子添文に基づくインタビューフォーム(2025年7月改訂・第17版)で全文を確認した。電子添文本体の版数表記(第○版)はインタビューフォーム経由では特定できなかったため未確認であり、登録前にPMDA電子添文での再照合を推奨する。添付文書に§10(相互作用)の設定はなく、併用禁忌・併用注意とも設定されていない。用法は、気管支喘息では1回10mgを1日2回、脳梗塞後遺症に伴う慢性脳循環障害によるめまいの改善では1回10mgを1日3回。 代謝に関与する酵素は、ヒト肝ミクロソーム等を用いたin vitro実験でCYP1A2が主に関与すると考えられている(インタビューフォーム薬物動態の項)。CYP1A2は本剤の主要な消失経路に関わるため、機序バッジの基準に当たる。喫煙自体の併用データは添付文書・インタビューフォームにない。
- 最終確認日
- 2026-11-02