ミコナゾール × ピモジド、キニジン硫酸塩水和物 禁忌
要約
ピモジド(心の病気の薬)とキニジン硫酸塩水和物(不整脈の薬)とは一緒に使えません(併用禁忌)。ミコナゾールがこれらの薬を分解する酵素を邪魔して濃度が上がり、心電図の異常(QT延長)や重い不整脈など、重い心臓の副作用があらわれるおそれがあると添付文書に書かれています。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(添付文書§2・§10.1の併用禁忌の規定に基づく)
根拠
フロリードゲル経口用2%(ジーシー昭和薬品)の添付文書、2022年4月改訂・第2版をPMDA電子添文の原文で確認した。本剤はCYP3A及びCYP2C9と親和性を有するため、これらで代謝される薬剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある(§10序文)。用法はミコナゾールとして1日200~400mgを4回(毎食後および就寝前)に分け、口腔内に塗布し嚥下する。投与期間は原則14日間。 §2・§10.1(併用禁忌)に名指しされている。 §10.1でピモジドとキニジン硫酸塩水和物が名指しされ、ピモジドによるQT延長・心室性不整脈(torsades de pointesを含む)等の重篤な心臓血管系の副作用、キニジンによるQT延長等があらわれるおそれがあるとされている。機序はいずれもミコナゾールが代謝酵素であるCYPを阻害することによると考えられている。
- 最終確認日
- 2026-11-02