ダリドレキサント × CYP3A基質(ミダゾラム、シンバスタチン、タクロリムス等) 注意(添付文書)
要約
ミダゾラムやタクロリムスなど、酵素CYP3A(薬を分解する仕組み)で分解される薬と一緒に使うと、本剤がその酵素の働きを邪魔するため、相手の薬の血中濃度(血液中の薬の量)が上がるおそれがあります。実際にミダゾラムで測った試験では、本剤25mgとの併用ではミダゾラムの濃度はほぼ変わらず、50mgを続けた状態でも目安の値(AUC)が1.35倍と、上がり方は大きくありませんでした。ただし、効く量と多すぎる量の幅が狭い薬では影響が問題になることがあるため、一緒に使う場合は体の状態や副作用に注意することとされています。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし
根拠
クービビック錠25mg・50mg(ネクセラファーマジャパン)の添付文書、2026年10月改訂・第5版を原文で確認した。§10.2にCYP3A基質(ミダゾラム、シンバスタチン、タクロリムス等)が名指しされ、これらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがあるため、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること、本剤がCYP3Aを阻害するためとされている。§16.7.4では、ミダゾラム2mgとの併用で、ダリドレキサント25mg投与時はミダゾラムのCmax幾何平均比0.94・AUC比0.98とほぼ変化がなかった一方、50mg定常状態ではCmax比1.12・AUC比1.35であった外国人データが示されている。
- 最終確認日
- 2026-11-02