ダリドレキサント × 強いCYP3A4阻害薬(イトラコナゾール、クラリスロマイシン、リトナビル含有製剤等) 禁忌
要約
イトラコナゾールなどの強いCYP3A4阻害薬(薬の分解酵素を強く止める薬)とは一緒に使えません(併用禁忌)。ダリドレキサントが分解されず血中濃度が大きく上がり(モデル解析では濃度の指標AUCが400%以上上昇)、強い眠気などが起こるおそれがあるためです。新型コロナの飲み薬などリトナビルを含む薬が出たときも、使っていることを必ず伝えましょう。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(日本の添付文書の併用禁忌の規定に基づく。上昇の大きさは海外添文のモデル解析値)
根拠
クービビック錠(ダリドレキサント)の相互作用は、日本の添付文書の構成(強いCYP3A4阻害薬が併用禁忌、中程度の阻害薬では1日25mgまで、CYP3A4誘導薬との併用は避ける旨)と海外添付文書のヒト試験数値で確認した。本剤は主に代謝酵素CYP3A4で代謝される。イトラコナゾール併用で曝露(AUC)が400%以上上がることが海外添文のモデル解析に、ジルチアゼム併用(25mg投与時)でCmax 1.4倍・AUC 2.4倍になったヒト試験が示されている。日本の現行電子添文は、クービビック錠25mg・50mg(製造販売元: ネクセラファーマジャパン株式会社)の添付文書、2026年10月改訂・第5版を原文で確認した。
- 最終確認日
- 2026-11-02