耐性乳酸菌製剤(ビオフェルミンRなど) × 抗菌薬(ペニシリン系、セファロスポリン系、アミノグリコシド系、マクロライド系、テトラサイクリン系、ナリジクス酸) 大きな影響なし(ヒトデータあり)
要約
この薬の乳酸菌は、上に挙げた抗菌薬(抗生物質)が体の中にあっても増殖できる「耐性」を持つように作られています。そのため、これらの抗菌薬と一緒に使うことが、この薬の本来の使い方(効能)になっています。抗菌薬の治療を妨げる影響は示されていません。ただし、名指しされていない種類の抗菌薬(ニューキノロン系など)でも同じとは限らないため、抗菌薬の種類が変わったら処方医・薬剤師に伝えましょう。
ヒトでのエビデンス
あり(抗菌剤投与中の患者での臨床成績が添付文書に記載されている。ただし血液中の薬の濃度を測った相互作用試験ではない)
根拠
ビオフェルミンR錠(ビオフェルミン製薬)の添付文書、2023年10月改訂・第2版を原文で確認した。用法はR散で通常成人1日3gを3回に分割経口投与。効能又は効果は「下記抗生物質、化学療法剤投与時の腸内菌叢の異常による諸症状の改善: ペニシリン系、セファロスポリン系、アミノグリコシド系、マクロライド系、テトラサイクリン系、ナリジクス酸」。添付文書に相互作用(併用禁忌・併用注意)の名指しはない。§18.2に、耐性乳酸菌は試験管内(in vitro)で各種抗菌剤に高度の耐性を有し抗菌剤を含む培地でも増殖すること、§18.3に抗菌剤投与時の動物の腸内でも増殖することが記載されている。効能の名指しと§18.2・§18.3の記載に基づく。添付文書の臨床成績には抗菌剤投与中の患者での使用成績が含まれている。名指し以外の抗菌薬への耐性を示す記載は添付文書にない。
- 最終確認日
- 2026-11-02
研究の条件
試験管内で各種抗菌剤を含む培地での増殖を確認し、抗菌剤投与時の動物の腸内でも増殖を確認(§18.2・§18.3)。ヒトでは抗菌剤投与時の腸内菌叢異常の改善を効能として臨床成績が記載されている