グリチルリチン・グリシン・DL-メチオニン配合剤 × 甘草を含む製剤(漢方薬等) 注意(添付文書)
要約
甘草(カンゾウ)を含む漢方薬などと一緒に使うと、この薬の成分グリチルリチン酸が重なり、偽アルドステロン症(体に塩分と水がたまり、血圧が上がり、血液中のカリウムが下がる状態)が出やすくなると添付文書に書かれています。甘草を含む漢方薬や健康食品を使っている場合は、処方医・薬剤師に伝えましょう。むくみ、体重の増加、脱力感などがあれば早めに伝えましょう。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
漢方薬の属性(グリチルリチン・グリシン・DL-メチオニン配合剤)
- 甘草(カンゾウ)
- 含む(グリチルリチン酸として1錠25mg。通常の成人量(1回2~3錠を1日3回)では1日150~225mg)
ヒトでのエビデンス
なし(添付文書§8・§11.1.1の規定に基づく)
根拠
グリチルリチン酸一アンモニウム・グリシン・DL-メチオニン配合錠の添付文書、2024年4月改訂・第2版(2024年2月改訂・第1版を含む)を原文で確認した。1錠中グリチルリチン酸一アンモニウム35mg(グリチルリチン酸として25mg)、グリシン25mg、DL-メチオニン25mg。用法は通常、成人1回2~3錠を1日3回食後。§2ではアルドステロン症、ミオパシー、低カリウム血症の患者は投与しないこととされている。§10.1(併用禁忌)の設定はなく、§10.2(併用注意)はループ利尿剤、チアジド系及びその類似降圧利尿剤、モキシフロキサシン塩酸塩の3行のみ。グリチロン配合錠自身の現行版数についてはノートに確認状況を記した。§8(重要な基本的注意)に「甘草を含有する製剤との併用は本剤に含まれるグリチルリチン酸が重複し、偽アルドステロン症があらわれやすくなるので注意すること」と、甘草含有製剤が名指しされ具体的なリスクが示されている(記載の所在は§10ではなく§8)。§11.1.1の重大な副作用として偽アルドステロン症(低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等)が挙げられている。
- 最終確認日
- 2026-11-02