エトラシモドL-アルギニン × CYP2C8、CYP2C9又はCYP3Aを誘導する薬剤(リファンピシン等) 注意(添付文書)
要約
リファンピシン(結核の薬)など、CYP2C8・CYP2C9・CYP3Aという代謝酵素(薬を分解する仕組み)を活発にする薬と一緒に使うと、この薬の血中濃度(血液中の薬の量)が下がって効き目が弱くなる可能性があります。実際に、リファンピシンと一緒に使うと血中濃度の指標(AUC)が49%下がったというデータがあります。酵素を2種類以上、中程度以上に活発にする薬とは一緒に使わないことが望ましいとされています。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(健康成人18例でのリファンピシン併用試験(外国人データ)でAUC49%減少が§16に示されている)
根拠
ベルスピティ錠2mg(ファイザー)の電子添文(2025年6月作成)の全文を、インタビューフォーム(2026年9月改訂・第4版)収載の電子添文原文で確認した。用法は通常、成人にはエトラシモドとして2mgを1日1回経口投与。§10冒頭に、エトラシモドは主にCYP2C8、CYP2C9及びCYP3Aによって代謝されるとある。§10.2でCYP2C8、CYP2C9又はCYP3Aを誘導する薬剤(リファンピシン等)が名指しされ、少なくとも2種類を中程度以上に誘導する薬剤との併用で曝露量が減少し有効性が減弱する可能性があり、併用しないことが望ましいと示されている。§16のデータ(外国人)では、リファンピシン600mgを15日間1日1回反復投与し8日目に本剤2mgを単回併用したとき、エトラシモドのAUCは49%減少した。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 健康成人18例、リファンピシン600mgを15日間1日1回、8日目に本剤2mg単回併用(外国人データ)。