アミノフィリン水和物 × たばこ 注意(添付文書)
要約
たばこを吸うと、肝臓の代謝酵素(薬を分解する仕組み)が活発になり、テオフィリンの血中濃度(血液中の薬の量)が下がって効き目が弱くなることがあります。反対に、禁煙すると(禁煙補助のニコチン製剤を使う場合も含みます)濃度が上がって、吐き気や動悸などの中毒症状が出ることがあると添付文書に書かれています。この薬は効く濃度の幅が狭いため、喫煙を始めた・やめたときは必ず処方医・薬剤師に伝え、血中濃度の測定を受けましょう。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(添付文書§10.2の規定に基づく)
根拠
ネオフィリン錠100mg(エーザイ)の添付文書、2023年10月改訂・第1版をPMDA電子添文の原文で確認した。成人用法はアミノフィリン水和物として1日300~400mgを3~4回に分割経口投与。§10冒頭に「本剤は主として肝薬物代謝酵素CYP1A2で代謝される」とあり、§16.8.1にテオフィリンの有効血中濃度は通常8~20μg/mL、§8.1に血中濃度のモニタリング(血液中の量の測定)を適切に行うことが示されている。§10.2でタバコが名指しされ、喫煙により肝薬物代謝酵素が誘導されテオフィリンクリアランスが上昇し血中濃度が低下すること、禁煙により血中濃度が上昇し中毒症状があらわれることがあることが示されている。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認