ミチグリニド・ボグリボース配合剤 × 食事 注意(添付文書)
要約
この薬は食事のタイミングそのものが効き方を決める薬で、「毎食直前(5分以内)」に飲むことが決まりです。食後に飲むとミチグリニドの速やかな吸収が得られず、食後の血糖上昇を抑える効果が弱まります。逆に食前30分に飲むと、飲んだ後すぐに効き始めるため、食事を始める前にインスリンが上がって食事開始前に低血糖(血糖が下がりすぎる状態)を起こす可能性があります。食事を抜くときはその回の服用について処方医・薬剤師の指示に従い、自己判断で食後にずらしたり2回分をまとめたりしないでください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません(ずらすこと自体が効果の低下・低血糖につながります)。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(服用タイミングと効果・低血糖の関係が添付文書の用量関連注意に示されている。食事内容による吸収量の数値試験ではない)
根拠
グルベス配合錠(キッセイ薬品工業)について、患者向医薬品ガイド(2023年6月更新)で用法(1日3回毎食直前、食直前5分以内)を確認し、相互作用の項はグルベス配合錠(キッセイ薬品工業)の添付文書、2025年5月改訂(第3版)で確認した。用法・用量は1回1錠(ミチグリニドカルシウム水和物/ボグリボースとして10mg/0.2mg)を1日3回毎食直前。用量に関連する注意として「ミチグリニドカルシウム水和物は、食後投与では速やかな吸収が得られず効果が減弱する。効果的に食後の血糖上昇を抑制するため、本剤の投与は毎食直前(5分以内)とすること」「食前30分投与では食前15分に血中インスリン値が上昇し食事開始時の血糖値が低下することが報告されており、食事開始前に低血糖を誘発する可能性がある」とされている。健康成人男性40例での空腹時単回投与では、ミチグリニドは投与後0.46時間で最高血漿中濃度(896.9ng/mL)に達し半減期は1.25時間だった(生物学的同等性試験)。数値による食事(食物)の吸収への影響試験ではなく、服用タイミングに関する注意である。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 健康成人男性40例、空腹下単回投与での薬物動態(Cmax到達時間0.46時間、半減期1.25時間)は生物学的同等性試験の値。