バルサルタン・シルニジピン配合剤 × セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ) ヒトでの直接データなし・機序からの注意
要約
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ。気分を整えるサプリメントに使われる植物)は、薬を代謝する酵素CYP3A4の働きを強めることが知られています。シルニジピンは主にCYP3A4で代謝されるため、一緒に使うとシルニジピンの血中濃度(血液中の薬の量)が下がり、血圧を下げる効き目が弱くなるおそれがあります(ヒトで直接確かめたデータはありません)。実際に、同じ仕組みを強める薬リファンピシンでは、他のカルシウム拮抗剤の作用が弱まることが添付文書に示されています。使っている場合は処方医・薬剤師に伝えましょう。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(ヒトでの直接データなし。CYP3A4誘導の機序からの注意。用量は不明と明記する)
根拠
アテディオ配合錠(EAファーマ、販売: 持田製薬)の添付文書、2025年9月改訂・第3版をPMDA電子添文の原文で確認した。用法は1日1回1錠(バルサルタン/シルニジピンとして80mg/10mg)を朝食後に経口投与する。§10.2にセントジョーンズワート自体の名指しはないが、§10の序文でシルニジピンは主としてCYP3A4で代謝されるとされており、リファンピシン(CYP誘導薬)の行もある。CYP3A4はシルニジピンの主要な消失経路に関わるため機序バッジとした。用量データ: セントジョーンズワート製品の用量と本剤の組み合わせを調べた論文レベルの用量情報は確認できず、不明である。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認