テルミサルタン・ヒドロクロロチアジド配合剤 × 食事 注意(ヒトデータあり)
要約
健康な男性32人で比べた試験では、食後に飲むと空腹時に飲んだ場合よりテルミサルタンの最高血中濃度(Cmax)が62%、血中濃度の指標(AUC)が29〜33%下がり、ヒドロクロロチアジドも最高濃度が13〜15%、総量が13%下がりました。つまり食後だと血液中に入る量が減り、効き目が弱くなるおそれがありますが、この薬の用量はこの条件も含めて設定されています。大切なのは毎日同じ条件で飲み続けることで、添付文書でも「食後に服用している患者には、毎日食後に服用するよう注意を与えること」とされています。自己判断で飲むタイミングを変えず、決められた飲み方を続けてください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。ただし、これは一般的な用法です。医師があなたの状態に合わせて違う飲み方を指示している場合は、その指示どおりに飲んでください。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(健康成人男子32例での食事の影響試験の数値が添付文書§16.2.2に示されている)
根拠
ミコンビ配合錠AP/BP(日本ベーリンガーインゲルハイム)の添付文書、2025年9月改訂・第4版をPMDA電子添文の原文で確認した。用法は1日1回1錠(テルミサルタン/ヒドロクロロチアジドとして40mg/12.5mg又は80mg/12.5mg)。§16.2.2(食事の影響)に、健康成人男子32例(各用量16例)に本剤を単回投与したとき、テルミサルタンは食後投与で空腹時に比べCmaxが62%・AUC0-tzが29〜33%低下し、ヒドロクロロチアジドのCmaxは13〜15%・AUC0-tzは13%低下する程度であったと示されている。§14.1.2にも、食後服用患者は毎日食後に服用すること、空腹時投与では食後投与より血中濃度が高くなり副作用が発現するおそれがあることが書かれている。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 健康成人男子32例(各用量16例)、本剤(40mg/12.5mg及び80mg/12.5mg)単回投与での食後・空腹時の比較。