イルベサルタン・アムロジピン配合剤 × セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ) ヒトでの直接データなし・機序からの注意
要約
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ、気分を軽くする目的で売られるハーブのサプリメント)は、薬の分解酵素CYP3A4(薬の分解に関わる酵素)の働きを強めます。アムロジピンは主にこの酵素で分解されるため、一緒に取るとアムロジピンの血液中の濃度が下がり、血圧への効き目が弱まるおそれがあります。本剤との組み合わせを直接調べたヒトのデータはありませんが、この酵素で分解される他の薬では濃度が下がった報告があります。自己判断で始めず、使っている場合は処方医・薬剤師に伝えましょう。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(本剤との直接のヒトデータはない。CYP3A4基質薬全般での濃度低下の報告はある)
根拠
アイミクス配合錠LD・HD(住友ファーマ)の添付文書、2025年9月改訂・第6版をPMDA電子添文の原文で確認した。§10の序文相当の記載で、アムロジピンの代謝には主としてCYP3A4が関与するとされている。§10.2にもCYP3A4誘導剤(リファンピシン等)でアムロジピンの血中濃度が低下するおそれが記載されている。セントジョーンズワート自体の名指しは§10にない。本剤との直接のヒトデータはなく、CYP3A4(主要な消失経路)からの注意。セントジョーンズワートのCYP3A4誘導作用はヒト試験の系統的レビューで確認されている(Mills E, et al. BMJ. 2004;329:27-30、PMID: 15231618)。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認