アムロジピン・アトルバスタチン配合剤 × セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ) ヒトでの直接データなし・機序からの注意
要約
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ、気分を軽くする目的で売られるハーブのサプリメント)は、薬の分解酵素CYP3A4(薬の分解に関わる酵素)の働きを強めます。アムロジピンとアトルバスタチンはどちらも主にこの酵素で分解されるため、一緒に取ると両方の血液中の濃度が下がり、血圧やコレステロールへの効き目が弱まるおそれがあります。本剤との組み合わせを直接調べたヒトのデータはありませんが、同じ酵素で分解される他の薬では濃度が下がった報告が多数あります。自己判断で始めず、使っている場合は処方医・薬剤師に伝えましょう。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(本剤との直接のヒトデータはない。CYP3A4基質薬全般での濃度低下の報告はある)
根拠
カデュエット配合錠(ヴィアトリス製薬)の現行添付文書(2026年4月改訂・第5版)を、EDITION回収パス(2026-11-02)で原典(KEGG MEDICUS掲載の電子添文)により確認し、登録時に参照した同一配合のアマルエット配合錠「TCK」(辰巳化学)の添付文書(2026年4月改訂・第3版)の記載と内容が一致することを照合した。§10の序文相当の記載で、アトルバスタチンは主として肝のCYP3A4で代謝され、アムロジピンの代謝には主としてCYP3A4が関与するとされている。セントジョーンズワート自体の名指しは§10にない。本剤との直接のヒトデータはなく、CYP3A4誘導の機序(主要な消失経路)からの注意。セントジョーンズワートのCYP3A4誘導作用はヒト試験の系統的レビューで確認されている(Mills E, et al. BMJ. 2004;329:27-30、PMID: 15231618)。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認