アスピリン・ボノプラザン配合剤 × CYP3A4で代謝される薬剤(ミダゾラム等) 注意(添付文書)
要約
ボノプラザンには、薬を分解する酵素(CYP3A4)の働きを弱く止める作用があるため、この酵素で分解される薬の作用が強まる可能性があります。実際にミダゾラム(眠らせる薬)との併用では、ミダゾラムの総量(AUC)と最高濃度(Cmax)がいずれも1.9倍に増えたという報告があり、効き目が強まるおそれがあります。新しい薬が追加されたときは、処方医・薬剤師に伝えましょう。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(ミダゾラム併用時の薬物動態試験でミダゾラムのAUC・Cmaxが1.9倍)
根拠
キャブピリン配合錠(武田薬品工業)の添付文書、2026年7月改訂・第11版をPMDA電子添文の原文で確認した。§10.2(併用注意)にCYP3A4で代謝される薬剤(ミダゾラム等)が名指しされている: 左記薬剤の作用を増強する可能性がある。機序はボノプラザンのCYP3A4に対する弱い阻害作用。§16.7.3では、外国健康成人でボノプラザン20mg 1日2回反復投与の併用時にミダゾラム2mgのAUC・Cmaxがいずれも1.9倍に増加した。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 外国健康成人、ミダゾラム2mg単回投与とボノプラザン20mg 1日2回反復投与の併用(添付文書§16.7.3)。本剤のボノプラザン用量は10mg 1日1回であり、試験条件とは異なる。