インスリン グラルギン・リキシセナチド配合剤 × 吸収遅延により効果が減弱される経口薬(抗生物質、経口避妊薬等) 注意(添付文書)
要約
本剤のリキシセナチドには胃の中のものを出す動きを遅らせる作用(胃内容排出遅延)があるため、飲み薬の吸収が遅れて効き目が弱まるおそれがあります。特に、血液中の濃度がある一定の値に達することで効く飲み薬(抗生物質、経口避妊薬等)は、本剤を注射する1時間以上前、又は11時間以上後に飲むこととされています。これは添付文書に書かれた決まりです。対象になるか分からない飲み薬は、飲む時刻を処方医・薬剤師に確認してください。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(リキシセナチドと経口避妊薬等の相互作用試験で、投与後に飲むとCmax低下・tmax遅延、1時間前に飲むと変化なし)
根拠
ソリクア配合注ソロスター(サノフィ)の添付文書、2026年7月改訂・第9版をPMDA電子添文の原文で確認した。§10.2(併用注意)に「吸収遅延により効果が減弱される薬剤(抗生物質、経口避妊薬等)」が名指しされている: リキシセナチドの胃内容排出遅延作用により併用する経口剤の吸収に影響を与えるおそれがある。血中濃度が一定の閾値に達することにより有効性を示す経口剤を併用する場合は、本剤投与の1時間以上前、又は11時間以上後にそれらの薬剤を服用すること[§16.7参照]。§16.7の相互作用試験では、リキシセナチド投与後に経口避妊薬を投与したときエチニルエストラジオールの最高濃度(Cmax)が約半分に低下し最高濃度到達時間(tmax)が遅延したが、リキシセナチド投与の1時間前に投与したときは薬物動態に変化は見られなかった(外国人データ)。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: リキシセナチド10μgと経口避妊薬、20μgとワルファリン等を併用した相互作用試験(外国人データ、添付文書§16.7)。アセトアミノフェン1,000mgでは、リキシセナチド投与1時間後・4時間後の服用でCmaxが71%・69%に低下したが総量(AUC)への影響はなかった。