トラマドール・アセトアミノフェン配合剤 × セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ) ヒトでの直接データなし・機序からの注意
要約
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)は、薬を分解する酵素CYP3A4の働きを強めるハーブです。トラマドールはこの酵素も関わって分解されるため、痛みを抑える効き目が弱まるおそれがあります。添付文書でも、同じように酵素の働きを強める薬ではトラマドールの濃度が下がることが示されています。ただし、本剤との直接の試験データはありません。飲み始める場合は、そのことを処方医・薬剤師に伝えましょう。
ヒトでのエビデンス
なし(本剤との直接データなし。セントジョーンズワートのCYP3A4誘導作用自体はヒト試験で確認されている)
根拠
トラムセット配合錠(ヤンセンファーマ)の添付文書、2024年8月改訂・第6版を確認した。セントジョーンズワート自体の名指しはないが、§10序文にトラマドールは主としてCYP2D6及びCYP3A4で代謝されるとあり、§10.2には酵素誘導作用のある薬剤(カルバマゼピン、リファンピシン等)でトラマドールの血中濃度が低下し作用が弱まることが示されている。セントジョーンズワートのCYP3A4誘導作用はヒト試験の系統的レビューで確認されている(Mills E, et al. BMJ. 2004;329:27-30、PMID: 15231618)。本剤との直接の併用データはない。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: セントジョーンズワートの摂取量は製品ごとにばらつきが大きく、本剤との併用で影響が表れる量は確かめられていない(不明)。