クロナゼパム × セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ) ヒトでの直接データなし・機序からの注意
要約
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)は、薬を分解する酵素CYP3A4の働きを強めるハーブです。クロナゼパムはこの酵素が関わって分解されるため、効き目が弱まり、てんかん発作が抑えにくくなるおそれがあります。ただし、本剤との直接の試験データはなく、日本の添付文書にも記載はありません。飲み始める場合は、そのことを処方医・薬剤師に伝えましょう。
ヒトでのエビデンス
なし(本剤との直接データなし。セントジョーンズワートのCYP3A4誘導作用自体はヒト試験で確認されている)
根拠
ランドセン錠・細粒(住友ファーマ)の添付文書、2022年4月改訂・第1版にセントジョーンズワートの名指しはない。一方、海外の製品情報ではクロナゼパムの代謝にCYP3A4が関わるとされ、米国の添付文書ではCYP誘導薬(フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール)によりクロナゼパムの血中濃度が約30%低下するとの報告が示されている。セントジョーンズワートのCYP3A4誘導作用はヒト試験の系統的レビューで確認されている(Mills E, et al. BMJ. 2004;329:27-30、PMID: 15231618)。本剤との直接の併用データはない。これは海外情報に基づく機序レベルの注意であり、日本の添付文書の記載ではない。
- 最終確認日
- 2026-11-02
研究の条件
研究の条件: セントジョーンズワートの摂取量は製品ごとにばらつきが大きく、本剤との併用で影響が表れる量は確かめられていない(不明)。