クロナゼパム × グレープフルーツ類 ヒトでの直接データなし・機序からの注意
要約
クロナゼパムは、肝臓の酵素CYP3A4が関わって分解されることが海外の製品情報で示されています。グレープフルーツジュースはこの酵素の働きを止めるため、クロナゼパムの血液中の濃度が上がり、眠気やふらつきが強まるおそれがあります。ただし、実際に人で確かめられたデータはなく、日本の添付文書にも記載はありません。日常的にグレープフルーツを食べる習慣がある場合は、処方医・薬剤師に伝えましょう。
ヒトでのエビデンス
なし(本剤との直接データなし)
根拠
ランドセン錠・細粒(住友ファーマ)の添付文書、2022年4月改訂・第1版の全文を確認したが、グレープフルーツ類の名指しはなく、代謝酵素の記載もない(§16.4では主な尿中代謝物として7-amino体、7-acetylamino体が示されている)。一方、海外の製品情報(スイスのRivotril製品情報等)では、クロナゼパムの代謝に関わる酵素としてCYP3A4が挙げられ、CYP3A4阻害薬(フルコナゾール等)でクロナゼパムの濃度が過剰になる可能性が示されている。グレープフルーツジュースはCYP3A4を阻害することが知られているが、本剤との直接のヒトデータはない。これは海外情報に基づく機序レベルの注意であり、日本の添付文書の記載ではない。
- 最終確認日
- 2026-11-02
研究の条件
研究の条件: グレープフルーツ類の摂取量と影響の関係は確かめられていない(不明)。
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。