アプレピタント × セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ) ヒトでの直接データなし・機序からの注意
要約
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)は、薬を分解する酵素CYP3A4の働きを強めるハーブで、多くの薬の効き目を下げることがヒトの試験で確かめられています。アプレピタントは主にこの酵素で分解され、添付文書でもこの酵素を強める薬で本剤の作用が弱まるおそれが示されているため、本剤の効き目が弱まるおそれがあります。ただし、このハーブ自体との直接の試験データはありません。飲み始める場合は、そのことを処方医・薬剤師に伝えましょう。
ヒトでのエビデンス
なし(本剤との直接データなし。セントジョーンズワートのCYP3A4誘導作用自体はヒト試験で確認されている)
根拠
イメンドカプセル125mg・80mg・セット(小野薬品工業)の添付文書、2024年6月改訂・第3版(電子添文)を原典として確認した(同版に基づくインタビューフォーム2024年6月改訂・第13版で§10・§16.7の数値を照合)。§10.2にCYP3A4を誘導する薬剤(リファンピシン、カルバマゼピン、フェニトイン等)が名指しされ、本剤の作用が減弱するおそれがあるとされている。本剤は主としてCYP3A4で代謝される。セントジョーンズワート自体の名指しはなく直接データもないが、CYP3A4誘導作用はヒト試験の系統的レビューで確認されている(Mills E, et al. BMJ. 2004;329:27-30、PMID: 15231618)。CYP3A4は本剤の主要な消失経路にあたるため機序バッジとした。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: セントジョーンズワートの摂取量は製品ごとにばらつきが大きく、本剤との併用で影響が表れる量は確かめられていない(不明)。