アプレピタント × CYP2C9で代謝される薬剤(ワルファリン、トルブタミド、フェニトイン等) 注意(添付文書)
要約
アプレピタントには、薬を分解する酵素CYP2C9の働きを強める作用もあるため、この酵素で分解される薬の効き目が弱まるおそれがあります。ワルファリン(血液を固まりにくくする薬)では、試験で血液中の濃度の目安が34%下がり、血液の固まりにくさを示す数値(INR)が14%下がりました。数値が下がると、血の塊(血栓)ができやすくなるおそれがあります。ワルファリン治療中の人は、本剤の投与の前後でINRの確認が重要です。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(ワルファリンとの試験でS(-)-ワルファリンのトラフ濃度34%低下・INR 14%低下、トルブタミドのAUC低下が報告されている)
根拠
イメンドカプセル125mg・80mg・セット(小野薬品工業)の添付文書、2024年6月改訂・第3版(電子添文)を原典として確認した(同版に基づくインタビューフォーム2024年6月改訂・第13版で§10・§16.7の数値を照合)。§10.2(併用注意)に「CYP2C9で代謝される薬剤(ワルファリン、トルブタミド、フェニトイン等)」が名指しされている: 本剤のCYP2C9誘導作用により代謝が促進され、効果が減弱されるおそれがある。§8.2: ワルファリンを反復投与している健康成人に本剤(1日目125mg、2〜3日目80mg)を投与した試験で、8日目にS(-)-ワルファリンのトラフ濃度が34%低下し、プロトロンビン時間(INR)は14%低下した。トルブタミドのAUC比は4日目0.77倍、8日目0.72倍、15日目0.85倍であった(§16.7.7・16.7.8関連データ)。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認