ビルダグリプチン・メトホルミン配合剤 × 食事 注意(ヒトデータあり)
要約
健康な成人で比べた試験では、食後に飲むと空腹時に飲んだ場合よりメトホルミンの最高血中濃度(Cmax)が下がりました(幾何平均値の比0.74、つまり約26%低下)。一方、血中濃度の指標(AUC)の比は0.90と大きくは変わらず、ビルダグリプチンはCmax・AUCともほぼ変わりませんでした。つまりメトホルミンが血液中に入る速さは食事で少しゆっくりになりますが、全体の量は大きく変わらないため、効き目が大きく変わるおそれは小さいと考えられます。この薬は朝と夕の1日2回と決められています。決められた飲み方を守ってください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(健康成人男子24例での食事の影響試験の数値が添付文書§16.2.1に示されている)
根拠
エクメット配合錠LD/HD(ノバルティスファーマ)の添付文書、2026年1月改訂・第7版をPMDA電子添文の原文(PDF)で確認した。用法は1回1錠(ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩として50mg/250mg又は50mg/500mg)を1日2回朝、夕。§1(警告)に乳酸アシドーシス(血液中に乳酸がたまる重い状態)への警告があり、§10.1(併用禁忌)にアルコール(過度の摂取)が置かれている。§10では、ビルダグリプチンは主に代謝により消失し、メトホルミンはほとんど代謝されず未変化体のまま尿中に排泄されるとされている。 §16.2.1(食事の影響)に、健康成人男子24例にビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩50mg/500mg配合錠を空腹時及び食後に単回投与したとき、Cmax及びAUC0-24hの幾何平均値の比(食後/空腹時)はビルダグリプチンで1.05及び1.08、メトホルミンで0.74及び0.90だったと示されている。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認