ビルダグリプチン・メトホルミン配合剤 × ヨード造影剤 注意(添付文書)
要約
ヨード造影剤(CT検査などで使う造影剤)と一緒に使うと、乳酸アシドーシス(血液中に乳酸がたまる重い状態)を起こすことがあると添付文書に書かれています。そのため、ヨード造影剤を用いて検査を行う場合は、検査前にこの薬の投与を一時的に中止し、造影剤投与後48時間は再開しないこととされています(緊急に検査を行う必要がある場合を除く)。検査の予定がある場合は、必ず事前に処方医・薬剤師と検査を行う医療機関の両方に、この薬を飲んでいることを伝えましょう。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(添付文書§8.2.4・§10.2の規定に基づく)
根拠
エクメット配合錠LD/HD(ノバルティスファーマ)の添付文書、2026年1月改訂・第7版をPMDA電子添文の原文(PDF)で確認した。用法は1回1錠(ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩として50mg/250mg又は50mg/500mg)を1日2回朝、夕。§1(警告)に乳酸アシドーシス(血液中に乳酸がたまる重い状態)への警告があり、§10.1(併用禁忌)にアルコール(過度の摂取)が置かれている。§10では、ビルダグリプチンは主に代謝により消失し、メトホルミンはほとんど代謝されず未変化体のまま尿中に排泄されるとされている。 §10.2でヨード造影剤が名指しされ、併用により乳酸アシドーシスを起こすことがあるため検査時は本剤の投与を一時的に中止することが示されている。§8.2.4に、検査前は投与を一時的に中止し、ヨード造影剤投与後48時間は再開しないことが明記されている(腎機能低下によりメトホルミンの排泄が低下するため)。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認