芍薬甘草湯 × 利尿薬(サイアザイド系・ループ系) 注意(添付文書)
要約
【甘草を含む(1日6.0g)】芍薬甘草湯は、甘草(カンゾウ=漢方の原料になる生薬)を1日量6.0gと比較的多く含む処方です。利尿薬(尿を増やして体の余分な水分を出す薬)と一緒に使うと、血液中のカリウム(筋肉や心臓の働きに関わるミネラル)が下がりやすくなります。その結果、偽アルドステロン症(血圧が上がる、むくみが出るなどの状態)や、筋肉の脱力・痛み(ミオパチー)が出やすくなるため、添付文書で「併用注意」とされています。絶対に使えない組み合わせという意味ではなく、血清カリウム値や血圧を確認しながら使われることもあります。気になる場合は自己判断で中止せず、処方医・薬剤師に相談してください。
漢方薬の属性(芍薬甘草湯)
- 甘草(カンゾウ)
- 含む(6.0g/日)
- 構成生薬
- カンゾウ(甘草)6.0g、シャクヤク(芍薬)6.0g(1日量7.5g中の生薬量)
ヒトでのエビデンス
あり(添付文書記載、症例レベル)
根拠
ツムラ芍薬甘草湯エキス顆粒(医療用)添付文書(2023年12月改訂・第1版)10.2 併用注意: ループ系利尿剤(アゾセミド、トラセミド、フロセミド等)、チアジド系利尿剤(トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチアジド、ベンチルヒドロクロロチアジド等)を明記。「偽アルドステロン症があらわれやすくなる。また、低カリウム血症の結果として、ミオパチーがあらわれやすくなる(グリチルリチン酸及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が促進されることが考えられる)」〔8.2、11.1.2、11.1.4参照〕。8.2「本剤にはカンゾウが含まれているので、血清カリウム値や血圧値等に十分留意すること」。組成: 本品7.5g(1日量)中、日局カンゾウ6.0g、日局シャクヤク6.0g
- 最終確認日
- 2026-10-30