テネリグリプチン・カナグリフロジン配合剤 × UGT誘導薬(リファンピシン、フェニトイン等) 注意(添付文書)
要約
リファンピシン(結核の薬)、フェニトインやフェノバルビタール(てんかんの薬)、リトナビル(ウイルス感染症の薬)などは、カナグリフロジンを代謝する仕組み(UGT)を強めて、カナグリフロジンの血中濃度を下げるおそれがあると添付文書に書かれています。リファンピシンとの併用では最高血中濃度が28%、血中濃度の指標(AUC)が51%下がったという報告です。濃度が下がると血糖を下げる効き目が弱くなるおそれがあります。併用中は血糖の経過をよく観察することとされています。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(リファンピシン併用時のカナグリフロジン濃度低下の報告が添付文書§10.2に示されている)
根拠
カナリア配合錠/配合OD錠(田辺ファーマ)の添付文書、2025年12月改訂・第8版をPMDA電子添文に基づくインタビューフォーム(2026年10月改訂・第14版)の全文転載で確認した。用法は1日1回1錠(テネリグリプチン/カナグリフロジンとして20mg/100mg)を朝食前又は朝食後。§10.1(併用禁忌)の設定はない。§10では、テネリグリプチンは主としてCYP3A4及びフラビン含有モノオキシゲナーゼで代謝され、カナグリフロジンは主としてUGT1A9及びUGT2B4で代謝され、両成分ともP-糖蛋白質の基質とされている。 §10.2でリファンピシン、フェニトイン、フェノバルビタール、リトナビル等が名指しされ、リファンピシン併用でカナグリフロジンのCmax28%・AUC51%低下の報告が示されている(UGT1A9・UGT2B4の誘導による代謝促進)。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認