テネリグリプチン・カナグリフロジン配合剤 × セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ) ヒトでの直接データなし・機序からの注意
要約
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ。気分を整えるサプリメントに使われる植物)は、薬を代謝する仕組みを強める働きがあり、カナグリフロジンを代謝するUGTという仕組みも強める可能性があります。実際に、同じ仕組みを強める薬リファンピシンと一緒に使うとカナグリフロジンの血中濃度が大きく下がったと添付文書に示されています。つまりサプリメントでも血糖を下げる効き目が弱くなるおそれがあります(ヒトで直接確かめたデータはありません)。使っている場合は処方医・薬剤師に伝えましょう。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(ヒトでの直接データなし。UGT誘導薬リファンピシンの添付文書データからの機序の注意。用量は不明と明記する)
根拠
カナリア配合錠/配合OD錠(田辺ファーマ)の添付文書、2025年12月改訂・第8版をPMDA電子添文に基づくインタビューフォーム(2026年10月改訂・第14版)の全文転載で確認した。用法は1日1回1錠(テネリグリプチン/カナグリフロジンとして20mg/100mg)を朝食前又は朝食後。§10.1(併用禁忌)の設定はない。§10では、テネリグリプチンは主としてCYP3A4及びフラビン含有モノオキシゲナーゼで代謝され、カナグリフロジンは主としてUGT1A9及びUGT2B4で代謝され、両成分ともP-糖蛋白質の基質とされている。 §10.2にセントジョーンズワート自体の名指しはないが、UGT1A9・UGT2B4(カナグリフロジンの主たる代謝経路)を誘導する薬剤としてリファンピシン等が名指しされ、リファンピシン併用でカナグリフロジンのCmax28%・AUC51%低下が示されている。セントジョーンズワートはUGT・CYPの誘導作用が知られる成分であり、主要な消失経路に関わるため機序バッジとした。用量データ: セントジョーンズワート製品の用量と本剤の組み合わせを調べた論文レベルの用量情報は確認できず、不明である。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認