このサイトは、薬の飲み合わせについて、添付文書や論文をもとに確かめた情報をお伝えするものです。あなたの体の状態や、ほかに飲んでいる薬のことまでは分かりません。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

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エンパグリフロジン・リナグリプチン配合剤 × セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ) ヒトでの直接データなし・機序からの注意

要約

セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)は、薬の分解や運び出しに関わる酵素(CYP3A4)と運び屋(P-糖蛋白)の働きを強めるハーブです。リナグリプチンはこの両方の影響を受けるため、効き目が弱まるおそれがあります。実際、同じ働きを強める薬リファンピシンとの併用では、リナグリプチンの濃度が約4割下がったというデータがあります。ただし、本剤との直接の試験データはありません。飲み始める場合は、そのことを処方医・薬剤師に伝えましょう。

ヒトでのエビデンス

なし(本剤との直接データなし。同じ誘導作用を持つリファンピシンではリナグリプチンの濃度低下がヒトで確認されている)

根拠

トラディアンス配合錠AP・BP(日本ベーリンガーインゲルハイム)の電子添文(2025年10月改訂)に基づくインタビューフォーム、2025年10月改訂・第10版で、添付文書の記載(§2・§8・§9・§10・§11)を原文どおり確認した。現行添付文書は2025年10月改訂・第6版であることを、EDITION回収パス(2026-11-02)で原典(KEGG MEDICUS掲載の電子添文)により確認し、内容が一致することも照合した。§10.2に、リファンピシンはリナグリプチンの代謝酵素CYP3A4の誘導及び排泄に関与するP-gpの誘導により、リナグリプチンのAUCを40%・Cmaxを44%低下させたことが記載されている(§16.7.4、外国人データ)。セントジョーンズワートもCYP3A4とP-gpを誘導することがヒト試験で確認されている(Mills E, et al. BMJ. 2004;329:27-30、PMID: 15231618)が、本剤との直接の併用データはない。

最終確認日
2026-11-02
確認方法
AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認

代謝・排泄:エンパグリフロジンはほとんど代謝されず尿中・糞中へ排泄、リナグリプチンはほとんど代謝されず主に糞中へ排泄

研究の条件

研究の条件: セントジョーンズワートの摂取量は製品ごとにばらつきが大きく、本剤との併用で影響が表れる量は確かめられていない(不明)。

この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。

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