ピミテスピブ × CYP3Aで代謝される薬剤 一般的注意
要約
ピミテスピブには、CYP3Aという薬を分解する酵素の働きを弱める性質があることが試験管内などの検討で示されています。そのため、CYP3Aで分解される他の薬(睡眠薬のミダゾラムなど)と一緒に使うと、その薬の血液中の濃度が上がり、効き目や副作用が強く出るおそれがあります。ただし、実際に人で併用して確かめた試験は行われていません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(臨床相互作用試験は未実施。in vitro試験と生理学的薬物動態モデルに基づく示唆)
根拠
ピミテスピブ(ジェセリ錠40mg、大鵬薬品)の承認申請資料(CTD 2.5「臨床に関する概括評価」、PMDA公開資料)に基づく。本作業では電子添付文書の原文とインタビューフォームには到達できなかったため、申請資料と患者向医薬品ガイド(2024年11月更新)で代替した。§2.5.5.6(薬物相互作用)に、臨床の薬物相互作用試験は実施されていないこと、in vitro試験等の結果からピミテスピブはCYP3A、MATE1およびMATE2-Kを阻害し、これらの基質となる薬剤の血漿中濃度を上昇させる可能性があり注意が必要と記載されている。ピミテスピブ自体の電子添付文書§10.2の原文には到達できておらず、申請資料に基づく一般的注意として扱う。
- 最終確認日
- 2026-11-02