ピミテスピブ × メトホルミン(商品名: メトグルコ等) 注意(添付文書)
要約
糖尿病の薬メトホルミンは、腎臓から尿へ捨てられるときにMATE1・MATE2-Kという運び屋(トランスポーター)を使います。ピミテスピブはこの運び屋の働きを弱めるため、メトホルミンの血液中の濃度が上がり、乳酸アシドーシス(血液が酸性に傾く重い副作用)が起こるおそれがあります。メトホルミンの添付文書では、この組み合わせが併用注意として名指しされています。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(ピミテスピブとメトホルミンの直接の併用試験データなし。相手方添付文書の名指しと機序に基づく)
根拠
メトホルミン製剤の添付文書§10.2(2023年11月の改訂)に、「OCT2、MATE1又はMATE2-Kを阻害する薬剤」の例としてピミテスピブが名指しされていることを、改訂通知で確認した。ピミテスピブ側の根拠として、ピミテスピブ(ジェセリ錠40mg、大鵬薬品)の承認申請資料(CTD 2.5「臨床に関する概括評価」、PMDA公開資料)に基づく。電子添付文書の原文(2026年4月改訂・第5版、PMDA)でも照合した。§2.5.5.6にピミテスピブがMATE1およびMATE2-Kを阻害する可能性が記載されている。なお、ピミテスピブ側の電子添付文書(2026年4月改訂・第5版)§10.2にもMATE1及びMATE2-Kの基質となる薬剤の行があり、メトホルミンが名指しされている。同添文§10前文の阻害対象はCYP3A、MATE1及びMATE2-Kであり、OCT2は含まれていない。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認