ポマリドミド × CYP1A2阻害薬 注意(添付文書)
要約
本剤は主にCYP1A2(薬を分解する酵素の一つ)で分解されます。フルボキサミン(抗うつ薬、商品名: ルボックス/デプロメール)やシプロフロキサシン(抗生物質、商品名: シプロキサン)など、CYP1A2を邪魔する薬と一緒に使うと、本剤の血中濃度が上がり、副作用が強く出るおそれがあります。試験ではフルボキサミンと一緒で本剤の濃度(総量)が約2.25倍になりました。併用は避けて代替の治療薬への変更を考え、やむを得ず併用する場合は本剤の減量を考えることとされています。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒトでの薬物動態試験。フルボキサミン併用でAUC約125%増加)
根拠
ポマリドミドカプセル1mg・2mg・3mg・4mg「F」(富士製薬工業)の添付文書(2026年8月作成・第1版)をPMDA電子添文の原文で確認した。先発品ポマリストカプセル(ブリストル・マイヤーズ スクイブ)の電子添文の原文には到達できなかったため、後発品の電子添文に基づく。§10.1(併用禁忌)の設定はなく、§10.2(併用注意)はCYP1A2阻害剤とCYP3A4阻害剤をまとめた1行のみ。§10の前文で本剤は主にCYP1A2及びCYP3A4によって代謝されるとされている。用法はデキサメタゾンとの併用で1日1回4mgを21日間投与し7日間休薬する繰り返しで、食事との関係の指定はない。§10.2にCYP1A2阻害剤の行として名指し(フルボキサミンマレイン酸塩、シプロフロキサシン等)。§16.7.1にフルボキサミンマレイン酸塩(50mg 1日2回)併用でAUCが約125%増・Cmaxが約24%増のヒトデータ(外国人健康成人14例、本剤4mg単回)。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 外国人健康成人14例、本剤4mg単回投与、フルボキサミンマレイン酸塩50mg 1日2回反復投与併用