ポマリドミド × CYP3A4阻害薬 注意(添付文書)
要約
本剤はCYP3A4(薬を分解する酵素の一つ)でも分解されます。ケトコナゾール(カビの薬、国内では経口剤は未発売)などCYP3A4を邪魔する薬だけとの併用では、試験で本剤の濃度(総量)の上昇は約19%と小さいものでした。ただし、CYP1A2を邪魔する薬とCYP3A4を邪魔する薬が重なると、濃度(総量)は約2.5倍に上がりました。添付文書ではCYP3A4阻害剤も併用を避ける対象とされており、やむを得ず併用する場合は本剤の減量を考えることとされています。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒトでの薬物動態試験。ケトコナゾール単独ではAUC約19%増、CYP1A2阻害剤との重なりでは約146%増)
根拠
ポマリドミドカプセル1mg・2mg・3mg・4mg「F」(富士製薬工業)の添付文書(2026年8月作成・第1版)をPMDA電子添文の原文で確認した。先発品ポマリストカプセル(ブリストル・マイヤーズ スクイブ)の電子添文の原文には到達できなかったため、後発品の電子添文に基づく。§10.1(併用禁忌)の設定はなく、§10.2(併用注意)はCYP1A2阻害剤とCYP3A4阻害剤をまとめた1行のみ。§10の前文で本剤は主にCYP1A2及びCYP3A4によって代謝されるとされている。用法はデキサメタゾンとの併用で1日1回4mgを21日間投与し7日間休薬する繰り返しで、食事との関係の指定はない。§10.2にCYP3A4阻害剤の行として名指し(ケトコナゾール、イトラコナゾール、クラリスロマイシン等)。§16.7.2にケトコナゾール(200mg 1日2回)単独併用でAUCが約19%増・Cmaxが約7%増、§16.7.3にフルボキサミンとケトコナゾールの両方の併用でAUCが約146%増・Cmaxが約21%増のヒトデータ(外国人)。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 外国人健康成人(ケトコナゾール単独16例、フルボキサミンとの併用12例)、本剤4mg単回投与