チラブルチニブ × プロトンポンプ阻害薬 大きな影響なし(ヒトデータあり)
要約
胃酸を抑えるプロトンポンプ阻害薬のオメプラゾール(商品名: オメプラール等)と一緒に使った試験では、本剤の濃度はほぼ変わりませんでした。本剤は胃酸の状態に左右されにくい薬です。同じBTK阻害薬でも、プロトンポンプ阻害薬で濃度が大きく下がるアカラブルチニブ(カプセル剤)とは異なります。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒトでの薬物動態試験。オメプラゾール併用でAUC約1.05倍)
根拠
ベレキシブル錠80mg(小野薬品工業)の添付文書(2025年9月改訂。電子添文の記載に基づくインタビューフォーム(2025年9月改訂・第10版)で確認)に基づく。§10.1(併用禁忌)の設定はなく、§10.2(併用注意)は強い又は中程度のCYP3A阻害剤、強い又は中程度のCYP3A誘導剤、抗凝固剤・抗血小板剤の3行のみ。用法は1回480mgを1日1回、空腹時投与。§10.2に胃酸分泌抑制剤の名指しはない。§16.7の海外試験(外国人健康成人12例、本剤100mg空腹時単回)でオメプラゾール20mg併用時にAUC比1.05・Cmax比0.92だったヒトデータ。なお、この試験では通常より薬の含有量が少ない試験用の錠剤(低薬物含有錠)が使われている。
- 最終確認日
- 2026-11-02
研究の条件
研究の条件: 外国人健康成人12例、本剤100mg(低薬物含有錠)空腹時単回投与、オメプラゾール20mg併用