ピルトブルチニブ × CYP2C19の基質となる薬剤 注意(添付文書)
要約
本剤はCYP2C19(薬を分解する酵素の一つ)の働きを邪魔するため、この酵素で分解される薬の血中濃度が上がることがあります。試験では、オメプラゾール(胃薬、商品名: オメプラール等)の濃度(総量)が約1.6倍になりました。相手の薬の副作用が強く出るおそれがあるため、併用時は患者の状態を慎重に観察することとされています。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒトでの薬物動態試験。オメプラゾールのAUC約1.6倍)
根拠
ジャイパーカ錠50mg・100mg(日本イーライリリー)の添付文書(2025年12月改訂・第4版)に基づく。§10.1(併用禁忌)の設定はなく、§10.2(併用注意)は強い又は中程度のCYP3A誘導剤、CYP2C8の基質となる薬剤、P-gpの基質となる薬剤、BCRPの基質となる薬剤、CYP2C19の基質となる薬剤、CYP3Aの基質となる薬剤(経口剤)の6行のみ。用法は1回200mgを1日1回で、食事との関係の指定はない。§10.2にCYP2C19の基質となる薬剤の行として名指し(オメプラゾール、ジアゼパム、ランソプラゾール等)。§16.7.6のカクテル試験にオメプラゾール併用でAUC比1.56・Cmax比1.49のヒトデータ(外国人)。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 外国人データ、本剤反復投与下でのカクテル試験