ピルトブルチニブ × 強いCYP3A阻害薬 注意(ヒトデータあり)
要約
強いCYP3A阻害薬のイトラコナゾール(カビの薬、商品名: イトリゾール)と一緒に使った試験では、本剤の濃度(総量)は約1.5倍の上昇にとどまりました。添付文書の併用注意(§10.2)に阻害薬の行はありませんが、濃度が上がる方向の実データがあるため、併用時は副作用の出方に注意してください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒトでの薬物動態試験。イトラコナゾール併用でAUC約1.5倍)
根拠
ジャイパーカ錠50mg・100mg(日本イーライリリー)の添付文書(2025年12月改訂・第4版)に基づく。§10.1(併用禁忌)の設定はなく、§10.2(併用注意)は強い又は中程度のCYP3A誘導剤、CYP2C8の基質となる薬剤、P-gpの基質となる薬剤、BCRPの基質となる薬剤、CYP2C19の基質となる薬剤、CYP3Aの基質となる薬剤(経口剤)の6行のみ。用法は1回200mgを1日1回で、食事との関係の指定はない。§10.2にCYP3A阻害剤の行はない。§16.7.8にイトラコナゾール併用でAUC比1.49・Cmax比1.04のヒトデータ(外国人)。同じBTK阻害薬でも、イトラコナゾールで約5倍に上がるアカラブルチニブとは影響の大きさが異なる。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 外国人データ、本剤単回投与、イトラコナゾール併用