ピルトブルチニブ × プロトンポンプ阻害薬 大きな影響なし(ヒトデータあり)
要約
胃酸を抑えるプロトンポンプ阻害薬のオメプラゾール(商品名: オメプラール等)と一緒に使った試験では、本剤の濃度はほぼ変わりませんでした(総量で約1.1倍)。本剤は胃酸の状態に左右されにくい薬です。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒトでの薬物動態試験。オメプラゾール併用で本剤のAUC約1.1倍)
根拠
ジャイパーカ錠50mg・100mg(日本イーライリリー)の添付文書(2025年12月改訂・第4版)に基づく。§10.1(併用禁忌)の設定はなく、§10.2(併用注意)は強い又は中程度のCYP3A誘導剤、CYP2C8の基質となる薬剤、P-gpの基質となる薬剤、BCRPの基質となる薬剤、CYP2C19の基質となる薬剤、CYP3Aの基質となる薬剤(経口剤)の6行のみ。用法は1回200mgを1日1回で、食事との関係の指定はない。§16.7.8にオメプラゾール反復投与との併用で本剤のAUC比1.11・Cmax比1.01だったヒトデータ(外国人、空腹時単回投与)。同じBTK阻害薬でも、プロトンポンプ阻害薬で濃度が大きく下がるアカラブルチニブ(カプセル剤)とは異なる。なお、オメプラゾールは本剤によって濃度が上がる側の薬でもあり(CYP2C19の基質となる薬剤の記録を参照)、向きが逆の話と混同しないこと。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 外国人データ、本剤空腹時単回投与、オメプラゾール反復投与併用