アカラブルチニブ × 制酸剤 注意(添付文書)
要約
炭酸カルシウムや水酸化マグネシウムなどの制酸剤(胃酸を中和する胃薬)と一緒に飲むと、本剤が溶けにくくなり、血中濃度が下がって効き目が弱くなるおそれがあります。試験では炭酸カルシウムと一緒で本剤の濃度(総量)が約5割下がりました。併用する場合は、本剤との投与間隔を2時間以上あけることとされています。時間をずらすことで対処できる飲み合わせです。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒトでの薬物動態試験。炭酸カルシウム併用でAUC約53%減少)
根拠
カルケンスカプセル100mg(アストラゼネカ)の添付文書(2026年6月改訂・第5版。電子添文の記載に基づくインタビューフォームで確認)に基づく。§10.1(併用禁忌)の設定はなく、§10.2(併用注意)は強い又は中程度のCYP3A阻害剤、強い又は中程度のCYP3A誘導剤、セイヨウオトギリソウ含有食品、プロトンポンプ阻害剤、制酸剤、H2受容体拮抗剤、オレンジジュース、抗凝固剤・抗血小板剤の行のみ。用法は1回100mgを1日2回で、食事との関係の指定はない。§10.2に制酸剤の行として名指し(炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等)され、投与間隔を2時間以上あけて投与することが示されている。§16.7に炭酸カルシウム1g併用でCmax比0.25・AUC比0.47のヒトデータ(外国人)。
- 最終確認日
- 2026-11-02
研究の条件
研究の条件: 外国人健康被験者24例、本剤100mg単回投与、炭酸カルシウム1g併用