ミドスタウリン × 強いCYP3A4阻害薬 注意(ヒトデータあり)
要約
本剤は主にCYP3A4(薬を分解する酵素の一つ)で分解されます。強い阻害薬と一緒に使うと本剤の血中濃度が大きく上がり、副作用が強く出るおそれがあります。試験では、ケトコナゾール(カビの薬)と一緒で、本剤を1回だけ飲んだ場合の濃度(総量)が約10倍になりました。飲み続けている条件ではイトラコナゾール(商品名: イトリゾール)と一緒で最低濃度が約2.1倍でした。併用は避け、代わりの薬を考えることとされています。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒトでの薬物動態試験。ケトコナゾール併用で単回AUC約10.4倍、イトラコナゾール併用で最低濃度約2.1倍)
根拠
ライダムカプセル(ノバルティスファーマ)の添付文書に基づく(国内添付文書の原文では版数・行構成を確定できておらず、海外(米国・EU)添付文書の臨床薬理データに基づく。)。海外添付文書・原著(Dutreix C, et al. Cancer Chemother Pharmacol. 2013;72:1223-34)に、ケトコナゾール400mg併用で本剤50mg単回のAUCが約10.4倍、イトラコナゾール反復併用で本剤の最低濃度が約2.1倍になったヒトデータが示されている。
- 最終確認日
- 2026-11-02
研究の条件
研究の条件: ケトコナゾールは本剤50mg単回投与での試験。イトラコナゾールは本剤を反復投与している条件での試験