アシミニブ × BCRPの基質となる薬剤 注意(添付文書)
要約
本剤はBCRP(薬を細胞の外へ運び出すタンパク質)の働きを邪魔するため、BCRPで運ばれる薬の血中濃度が上がり、副作用が強く出るおそれがあります。コンピュータによる予測計算では、ロスバスタチン(コレステロールの薬、商品名: クレストール)の濃度(総量)が約3倍、サラゾスルファピリジン(商品名: アザルフィジンEN)の濃度が約4.4倍に上がると予測されています。実際の患者で測った数値ではないため、併用中は相手の薬の副作用の出方に注意してください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(PBPKシミュレーションによる予測のみ。ヒトでの実測データなし)
根拠
セムブリックス錠(ノバルティスファーマ)の添付文書(2026年3月改訂の電子添文に準拠したインタビューフォームで確認)に基づく。§10.2にBCRPの基質となる薬剤の行として名指し(ロスバスタチン、サラゾスルファピリジン等)。根拠はPBPKモデルによるシミュレーション(本剤80mg1日1回との併用でロスバスタチンのCmax約530%増・AUC約202%増、サラゾスルファピリジンのCmax約342%増・AUC約340%増と予測)であり、ヒトでの実測データではない。
- 最終確認日
- 2026-11-02