エルダフィチニブ × 強いCYP3A阻害剤(イトラコナゾール(商品名: イトリゾール)、ケトコナゾール(経口剤は国内未承認)、クラリスロマイシン(商品名: クラリス)等) 注意(添付文書)
要約
CYP3A(薬を分解する酵素の一つ)の働きを強く止める薬と一緒に使うと、エルダフィチニブの血液中の量が増えて副作用が強く出るおそれがあります。ヒト試験では、イトラコナゾールと一緒に使ったとき、エルダフィチニブの体に入った総量が約34%増えました(最高濃度はほぼ変わりませんでした)。添付文書では併用は可能な限り避けることとされ、やむを得ず使う場合はエルダフィチニブの減量を考えることとされています。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(イトラコナゾール併用試験でAUC約34%増加)
根拠
バルバーサ錠3mg・4mg・5mg(ヤンセンファーマ)添付文書(PMDA電子添文の原文、2025年7月作成・第1版) §10.2に強いCYP3A阻害剤(イトラコナゾール、ケトコナゾール、クラリスロマイシン等)が名指しされ「本剤の副作用が増強されるおそれがあるので、これらの薬剤との併用は可能な限り避けること。やむを得ず併用する場合には本剤の減量を考慮すること」と記載。§16.7.1に健康成人17例でイトラコナゾール200mg併用時にエルダフィチニブのAUCの幾何平均値の比1.34、Cmaxの比1.05の数値(外国人データ)
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 健康成人17例にイトラコナゾール200mgを1日1回反復投与し、エルダフィチニブ4mgを併用した試験(添付文書§16.7.1、外国人データ)
ふだんの量では
ふだんの量では: 阻害の強さは相手の薬で違います。CYP3Aを止める薬が増えたときは処方医・薬剤師に確認するのが実務の結論です