ベムラフェニブ × コーヒー 注意(ヒトデータあり)
要約
コーヒーなどに含まれるカフェインは、CYP1A2(薬を分解する酵素の一つ)で分解されます。ベムラフェニブにはCYP1A2の働きを止める作用があるため、ヒト試験では、ベムラフェニブと一緒にカフェインを取ったとき、カフェインの体に入った総量が約2.56倍に増えました(最高濃度はほぼ変わりませんでした)。カフェインの効き目(目がさめる感じや動悸など)がいつもより長く・強く出るおそれがあります。コーヒーをたくさん飲む習慣がある人は、処方医・薬剤師に伝えましょう。
ヒトでのエビデンス
あり(カクテル試験でカフェインのAUC約2.56倍に増加、Cmaxはほぼ不変)
根拠
ゼルボラフ錠240mg(中外製薬)添付文書(PMDA電子添文の原文、2026年3月改訂・第4版) §10.2のCYP1A2の基質となる薬剤の行にカフェインが名指しされている。§16.7.1のカクテル試験(悪性黒色腫患者20例、カフェインは19例)でカフェインのAUCの幾何平均値の比2.56、Cmaxの比1.05の数値(外国人データ)
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 悪性黒色腫患者20例を対象に5種のCYP基質薬を一緒に飲むカクテル試験(添付文書§16.7.1、外国人データ)
ふだんの量では
ふだんの量では: コーヒー1杯のカフェインはおよそ60〜100mgです。飲む量が多い人ほど影響が出やすいと考えられるため、量を急に増やさないのが実務の結論です
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。