エンコラフェニブ × トランスポーター・UGT1A1の基質となる薬(ロスバスタチン(商品名: クレストール)等) 注意(添付文書)
要約
エンコラフェニブには、薬の運び屋であるトランスポーター(OATP1B1・OATP1B3・BCRPなど)や、薬に目印を付けて捨てやすくするUGT1A1という酵素の働きを止める作用があるため、それらを使う薬と一緒に使うと、相手の薬の血液中の量が増えて副作用が強く出るおそれがあります。ヒト試験では、コレステロールの薬のロスバスタチンの体に入った総量が約1.6倍、最高濃度が約2.7倍になりました。治療域の狭い(量の調整が細かい)薬では特に注意が必要です。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(ロスバスタチン併用試験でAUC約1.6倍、Cmax約2.7倍増加)
根拠
ビラフトビカプセル50mg・75mg(小野薬品工業)添付文書(2025年11月改訂・第7版の電子添文に基づくインタビューフォームで内容を確認。電子添文はその後2026年4月改訂・第8版) §10.2にトランスポーター(P-gp、BCRP、OCT2、OAT1、OAT3、OATP1B1、OATP1B3)及びUGT1A1の基質となる薬剤が名指しされている系統の記載。ヒト試験でロスバスタチンのAUC約1.6倍・Cmax約2.7倍増加(エンコラフェニブとビニメチニブの反復投与時。海外添付文書の薬物相互作用データ)
- 最終確認日
- 2026-11-02
研究の条件
研究の条件: エンコラフェニブ450mgを1日1回とビニメチニブ45mgを1日2回反復投与中に、ロスバスタチンを単回投与したヒト試験
ふだんの量では
ふだんの量では: 増え方は相手の薬で違います。筋肉の痛みなど相手の薬の副作用らしい症状があれば、処方医・薬剤師に伝えるのが実務の結論です