ダブラフェニブ × CYP3A阻害剤(クラリスロマイシン(商品名: クラリス)、リトナビル等) 注意(添付文書)
要約
CYP3A(薬を分解する酵素の一つ)の働きを止める薬と一緒に使うと、ダブラフェニブの分解が進まず、血液中の量が増えて副作用が強く出るおそれがあります。ヒト試験では、強いCYP3A阻害薬のケトコナゾール(飲み薬は国内未承認)と一緒に使ったとき、ダブラフェニブの体に入った総量が約71%、最高濃度が約33%増えました。添付文書では、CYP3A阻害作用のない薬への変更を考えることとされています。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(ケトコナゾール併用試験でAUC約71%、Cmax約33%増加)
根拠
タフィンラーカプセル50mg・75mg/小児用分散錠10mg(ノバルティス ファーマ)添付文書(PMDA電子添文の原文、2025年3月改訂・第7版) §10.2にCYP3A阻害剤(ケトコナゾール(経口剤は国内未承認)、クラリスロマイシン、リトナビル等)が名指しされ「本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること」と記載。§16.7.2にケトコナゾール400mg併用でダブラフェニブのAUC約71%・Cmax約33%増加の数値
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 外国人固形癌患者16例にケトコナゾール400mgを1日1回反復投与し、ダブラフェニブ75mgを1日2回反復投与と併用した試験(添付文書§16.7.2。本剤の承認用量は1回150mgを1日2回)
ふだんの量では
ふだんの量では: 阻害の強さは相手の薬で違います。新しい薬が増えたときは、CYP3Aを止める作用がある薬かどうかを処方医・薬剤師に確認するのが実務の結論です